当意即妙な哲学者 ゴルギアス 「レトリックを君は学ぶべきだよ」

今回紹介する哲学者はゴルギアスです。

彼は修辞学者でもある方でした。

 

まずは概要から

紀元前487~376年頃の古代ギリシャの哲学者です。

シチリアギリシア人植民地レンティーニで生まれました。

シラクサとの外交使節として敵対するアテナイに派遣されたが、その時には既に60歳でした。その後、ゴルギアスアテナイに住み着くことになるのだが、おそらく、その演説のスタイルが人気となり、また、そのパフォーマンスとレトリックの授業が金になったからだろう。アリストテレスによれば、ゴルギアスの生徒の中にはイソクラテスがいたという。

ゴルギアスは100歳以上生きたと考えらてれおり神殿に奉納するために自分の黄金像を作ることができるほど相当な貯えがあったといわれている。

彼は弟子1人につき100ナムを謝礼に受け取っていたらしくこれは下級市民が一年暮らすのに必要なお金が1.2ナムから考えると高いといえるだろう。

彼の授業の特徴は観客からの質問に対して当意即妙に答えれることでした。

「構造」「装飾」「パラドクソロギアの導入」に関するレトリック(修辞学、弁論術)の革命において、その先導役を務めました。

パラドクソロギア(逆説的思考と逆説的表現の概念)の進歩によってゴルギアスは「詭弁の父」というレッテルを貼られてしまった。

しかし文学的散文の言葉として古アテナイ方言を普及させることに貢献したことでも知られている

ゴルギアスの著作は

ヘレネ頌』、『パラメデスの弁明』、『非存在について』、『エピタフィオス』)は、『テクナイ(Technai)』はレトリック教育の入門書を通じて今に伝わっています。

アリストテレスもその中から、ギリシア統一の演説、戦死したアテナイ人への追悼演説、『ヘレネ頌』からの短い引用などを引用していました。

ゴルギアスは魂に話しかける効果を以下のように表現した。

異なる薬が異なる体液を肉体から汲み出す時、病気を治す薬もあれば、生命を奪う薬もある。言葉もそれと同じである。痛みを生むものもあれば、喜びを生むもの、恐怖を起こさせるもの、聴衆を大胆にかきたてるもの、さらに邪悪な説得で魂を麻痺させ魅了するものもある

ゴルギアスはさらに、自分の「魔法の呪文」は、激しい情熱を抑制することで人間の魂に癒しをもたらすと信じてもいた。ゴルギアスは言葉の響きに特に気を遣い、詩のように、聞き手を魅了した。ゴルギアスの華やかで押韻したスタイルは聞き手を魅了したように見えた。 ゴルギアスの伝説的な説得力は、ゴルギアスが聴衆とその感情に、いくらかの超自然的な影響力を与えられたということを示唆しています。

 

感想

ゴルギアスの演説を聞いてみたいものですね。

彼は自分の演説に自信がありそして言葉の重みを理解しているからこその民衆に響く言葉の響きを出せていたのだと思います。

また彼の考えの中にほかのソフィスト(徳を教える人)とは違うところありました。

それは徳を教えると公言しなかったことです。徳に完全な形はないという考えがあったからだといわれています。(奴隷に対しての徳と政治家にとっての徳が違う)

彼は10人に話をする際に同じしゃべり方はしないと思いました。

 

以上で

当意即妙な哲学者 ゴルギアス 「レトリックを君は学ぶべきだよ」

の紹介を終わります。