孫子の兵法 現代に生かすためには シンプルに解説 3章リーダー

2章では部下についてまとめましたが今回はリーダー(上司)に対しての仕事で使える孫子の兵法を紹介します。

そついまだしんぷ

【卒未だ親附せざるに而もこれを罰すれば、則ち服せず】

部下と仲良くなっていない段階で叱れば部下も上司の命令を素直には聞かなくなるという言葉です。

コミュニケーションもろくにできていないのに命令をする際も同様です。

コミュニケーションをよくとり相手を知り自分を知ってもらうことで仕事も円滑に進みますので部下とのコミュニケーションを大切にしましょう。

 

【之れを合するに交を以てし、之れを済くするに武を以てするは是れを必取と謂う】

少し難しいので解説はカットしますが

兵士を一つにまとめるにはコミュニケーションが必要であるが統制をとれないと軍としての団結はできないということです。

コミュニケーションが大切と今まで説明を何度もしてきましたが談笑ばかりしすぎでは友達のようになってしまいます。

リーダーは部下をまとめなければならないので締めるところは締めて規律を維持しましょう。

       えんじ

【卒を視ること嬰児のごとし】

部下を見るときは我が子のように見守るようにという言葉です。

会社では堅苦しいですが飲み会やプライベートでもいろいろなところに連れていくことやニックネームをつけてみるのもいいかもしれませんね

私も会社では自分より上の方で何かを教えていただくときは○○先生!と呼んでいたりします。(笑)

慕っていることや慕われているということが相手からあからさまでもわかって嫌な人はそういません。

先生と呼んでから相手の対応もおおらかになり優しく教えて下ることも多く非常に仕事が楽になりました。

 

【善く兵を用うるものの、手を携うること一人を使うが若きは、已むを得ざらしむるればなり】

軍隊の運用がうまい人はまるで一人の人間のように軍を使うそうせざるおえない状況を演出するからであるという言葉です。

有能なリーダーははわざとピンチのように見せてチームの力を挙げるということですね。

 

最後に一番大切な言葉を紹介します。

【将に五危あり。必死は殺され、必生は虜にされ、忿速は侮られ、廉白は辱められ、愛民は煩さる。】

将軍には5つの危険がある

必死=思慮に欠け勇気だけでは殺される

必生=勇気がなく生き延びるだけでは捕虜にされる

忿速=短気は侮辱されて計略に負ける

廉白=清廉潔白なものは侮辱され罠にかかる

愛民=人情深い人は兵士の世話に苦労が絶えない

これを現代に直すと

必死=自信過剰で回りが見えていない人

必生=責任から逃れようとする人

忿速=理不尽な切れ方をする人

廉白堅苦しい

愛民=顔色を常にうかがう人

この五危にならないように注意してリーダーとして部下に接してほしいと思います。

誰しも初めから上司になるわけではありません。

誰かの下で教えてもらい学んだはずです、その時にこうしてほしかったああしてくれたらよかったのにと同僚や友達と話をしたりもしたはずです。

次の部下にも同じことをさせていては双方ともに成長がありません。

あなたが仕事で成功したいやスムーズに進めたいのでしたら、今回を気に少し部下との関係性を見直してみてはどうでしょうか?

より良いビジネスができますように

 

これで

孫子の兵法 現代に生かすためには シンプルに解説 3章リーダー

を終わります。

1~3章では一人ひとりの考え方やコミュニケーションの大切さを説明しました。

4章では勝負に関して紹介をします。

それではまた明日よろしくお願いします。