孫子の兵法 現代に生かすためには シンプルに解説 4章勝負

前回は部下リーダーについての孫氏の兵法を紹介させていただきました。

今回はライバルとの勝負交渉についての孫子の兵法を紹介します。

【勢とは利に因りて権を制するなり】

勢とはその時々の有利な状況に従い勝利を収めることのできる切り札こと

何かするときには予測のつかないことが起こるもので臨機応変な対応をしつつも核心部分を見失わないように注意が必要。

何かと上司やパートナーから指摘や指示を受けるでしょう。その際に一番大切なものを自分の軸において仕事のできる人は何のために何をするのかがわかっているといえるでしょう。

 

【爵禄百金を愛みて敵の情を知らざる者は、不仁の至りなり】

情報提供者にお金を出し惜しみ戦いを有利にできないのは民を裏切る行為であるという言葉です。

これは今も同じで情報の価値は労力をかけてでも手に入れるべきです。

よくある市場調査は情報が整理されすぎていたりします。

そのため本当に市場に合った性能価格というのを把握できていないことがあります。

しっかりと営業と話をすることで分かることも多くあります。

 

【兵は拙速を聞くも、未だ巧久しきを睹ざるなり】

戦争には最低限の目的で短期決戦でよかったことはあるが多くを望み長期化したものはよかったことがない。

つまり勝負をかけるときは速さが大切ということですね。

長期化すれば指揮も下がってしまいます。

 

【勝兵は先ず勝ちてしかる後に戦い。】

勝利する軍は勝つことが確定したときに実現させる

負ける軍は戦い始めてから勝利を目指す。

しっかりと勝算があるか吟味してから勝負を仕掛けるべきか考えましょう。

 

能く寡を以て衆を撃つ者は、則ち吾が与に戦う所の者約なればなり

少数で大軍を撃つには自軍の兵力を集結して戦うのが必要。

あれこれと主張を通そうとするよりは1つの武器に絞ったほうがうまくいく。

器用貧乏という言葉があるように会社でも何でもある程度できる人は逆に言えばだれでもいいわけです。

そうするより誰よりもできることを一つ作るべきです。

自分ができないことろは仲間に助けてもらえばいいのですから。

私も学生時代はいろいろな資格に挑戦し器用貧乏になりましたが

会社に入ってわかりました。けっよく資格は資格以上のことはできなくて資格を持っていない人のほうが良く知っていることも多くありました。

そこから自分の強みを考え直し一つの武器をつくることにしました。

 

【兵を形すの極みは、無形に至る】

軍の態勢の極みは形を持たないことにあるということです。

敵に合わせて変形自在に形を変えれば敵は攻めにくくなる。

1度の成功によりその方法に固執してはいけないという言葉です。

 

今回は勝負の仕方や情報の大切さを紹介しました。

大手だろうが中小企業だろうが個人だろうがこの考え方は大切でできていないところも多く見受けられます。

大手株主に引っ張られて倒産してしまった会社も数多くあります。

しっかりと情報を取捨選択をして自分の強みを生かして勝負しましょう!

 

これで

孫子の兵法 現代に生かすためには シンプルに解説 4章勝負

の紹介を終わります。

チームの運用について紹介します。