【最終回】孫子の兵法 現代に生かすためには シンプルに解説 5章失敗
前回は勝負や情報について紹介しました。
今回は失敗編です。
【主は怒りを以て師を興す可からず、将は慍りを以て戦いを致す可からず】
主君は一時の怒りに身を任せ戦ってはいけない、将軍も一時の憤怒に身を任せてはいけない。という言葉です。
どんなことが起きようと冷静に物事を判断できないと足をすくわれるかもしれません。
【彼を知り己を知れば百戦殆うからず】
これは有名ですね
相手を知り自分を知っているものは負けることはないということです。
敵(ライバル)に対してのリサーチをしっかりするのはビジネスとしても基本的なことで特に価格や性能に対しての調査をすることはよくあると思います。
しかし自分に対して調べる人はそういません。
部下からの報告も「大丈夫です」「順調です」という言葉だけで済まされていませんか?
実際ふたを開ければ自分の思っていた感じと違うということもあったと思います。
これは部下が悪いのではなく、部下の報告を具体的に聞かなかったことが原因です。
味方をしっかり知ることで戦いにおいて負けはなくなるでしょう。
【吾が以て待つ有ることを恃むなり】
敵がやってこないと思うのではなくいつ来てもいい構えをするべき
大きく期待しては失敗したときに失望がでかくなります。
期待されるほうもプレッシャーが大きくなってしまいます。
【少なければ則ち能く之れを逃れ、若かざれば則ち能く之を避く】
数が少ないなら機動性を生かし敵の攻撃範囲から退却する
兵力が及ばないなら敵を回避し潜伏する
メリットが小さくデメリットが大きい場合やめる勇気を持つことも大切ということですね
なかなか上の方がこれをしてくれることがないこともありますが、情報を集め冷静にメリットとデメリットを比べることは大切です。
【善く戦う者は、其の勢は険にして、其の節は短なり。勢は弩を弾くが如く、節は機を発するが如く、節は機を発するが如し。】
これは戦いがうまい人は勢いをためて一瞬のうちに出す。
まさにその様子は弓を引くようで放つようであるということです。
なかなか芽が出ないこともありますが踏ん張りどころだと思いチャンスが来た時に放出できる人が仕事のできる人だと思います。
冷遇の時こそ自分を磨き力を蓄えましょう。
【兵とは国の大事なり。死生の地、存亡の道は、察せざる可からざるなり。】
軍事とは国にとって生死を決める決断で慎重にするべきであるということです。
勝算のない試合という無謀なことはしてはいけない。
計画をしっかり立てて勝負をしましょう。
今回は失敗したときに思い出したい孫氏の兵法の言葉を紹介しました。
孫氏の兵法を書いた人私たちもみな失敗を重ねることで人は成長をしてきました。
大人になり失敗=恥ずかしいという気持ちができてしまい、子供のころのチャレンジ精神をなくしてしまっている方も多いのではないでしょうか。
しかし今の大人の私たちには計算で勝算を出して勝てるか勝てないかわかるという特徴もあるのですからしっかりと情報を集め子供のころの心を思い出していろいろなこととに挑戦してほしいと思います。
私もいろいろなことに挑戦をして学んでいきたいと思いますので
みんなで頑張っていきましょう。
これで
孫子の兵法 現代に生かすためには シンプルに解説 5章失敗
の紹介を終わります。
本当は6章チーム編もあるのですがすべて紹介しては書籍を出してくれている出版社さんに申し訳ない気がしますので孫氏の兵法の紹介を今回で終わろうと思います。
また感想も別のブログで出しますので見てくださるとうれしいですね。
それでは、また今度!